肝結核の症状と診断ポイント
概要
結核は結核菌が体内に病変(結核腫)を形成する感染症です。主に肺に発症しますが、稀に肝臓に結核が起こることがあります(肝結核)。肺結核の咳や呼吸困難とは異なり、肝結核は消化器系や全身症状が中心です。
消化器系症状
- 腹部の痛みや圧痛が頻繁にみられ、食欲不振や吐き気を伴うことがあります。症状が重くなると体重減少や食欲減退(拒食)に至ることもあります。
外観(見た目)の変化
- 黄疸が典型的で、皮膚や眼球が黄色くなります。尿が濃い黄色に、便が淡く粘土色になることもあります。
その他の症状
- 発熱は最も初期に現れることが多く、治療が行われるまで続くことがあります。貧血による倦怠感も頻繁に見られます。
診断上の留意点
- 肝結核は肺結核と同時に起こることも、単独で起こることもあります。身体診察だけでは診断が難しく、血液検査で肝機能異常が示されても、超音波、CT、MRI、MRCP などの画像診断が必要です。画像で病変が確認できない場合は、確定診断のために経皮的または外科的な生検が行われることがあります。
注意点
- 肝結核の症状は肝炎や胆管癌(クラスキン腫瘍)など他の肝疾患と類似しています。非常に稀な疾患ですが、肝臓の機能障害は重大で、早期の治療が不可欠です。上記の症状がみられたら、速やかに医療機関で相談してください。
