C型肝炎と関節痛
急性および慢性C型肝炎
感染した約85%の人は慢性化し、数十年にわたってウイルスが体内に残ります。残りの15%は急性肝炎で、数週間から数か月で自然に回復することがあります。慢性肝炎は肝臓の炎症を引き起こし、時間とともに線維化(肝臓の瘢痕)へ進行し、さらに進行すると肝硬変となります。肝硬変は肝不全や肝がんのリスクを高めます。
感染経路
C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。注射器の共有や血液製剤の使用が主なリスクです。また、ウイルスは精液、膣分泌液、唾液にも存在するため、性行為でも感染することがあります。母乳や咳、キス、ハグ、くしゃみ、食器の共有など日常的な接触での感染は報告されていません。歯ブラシやカミソリの共有は避けましょう。
主な症状
症状は個人差がありますが、急性C型肝炎の約25%が倦怠感、食欲不振、筋肉痛、微熱を訴えます。黄疸(目や皮膚が黄色くなる)を伴うこともあります。残りの75%は初期に症状がほとんどありませんが、関節痛は比較的頻繁に見られる症状です。
肝臓以外の合併症として、血管炎を伴うクリオグロブリン血症が知られています。これはウイルスがリンパ球を刺激し異常抗体が産生されることで起こります。主な症状は関節の腫れや痛み、下肢に紫色の盛り上がった発疹、むくみ、神経痛などです。
診断
血液検査でHCV抗体やRNAを測定し、感染の有無とウイルス量を確認します。
治療
従来はインターフェロンαとリバビリンの併用療法が標準でしたが、近年は直接作用型抗ウイルス薬(DAA)が主流となり、8〜12週間の経口投与で高い治癒率が期待できます。治療により血中のウイルスはほぼ検出されなくなります。
