乳児におけるB型肝炎の症状と対策
疲労感
感染後約12週(生後2〜3か月)になると、健康な乳児は覚醒が増えて睡眠が減りますが、HBVに感染した赤ちゃんは倦怠感が続き、活動が鈍くなります。
食欲不振
HBV感染児は授乳やミルクを嫌がり、睡眠を優先します。食事が取れず脱水の危険があるため、早期の入院・点滴が必要です。
黄疸
非感染児の生理的黄疸は1週間ほどで自然に消失しますが、HBV感染児は生後2〜4か月で急に黄疸が出現し、皮膚や眼球の白い部分が黄色くなります。
濃い尿
母乳やミルクだけの赤ちゃんの尿は透明ですが、肝機能障害があると尿が濃い色になります。HBV感染が原因の可能性があります。
治療と予防
HBV陽性の母親から生まれた赤ちゃんには、出生直後にHBVワクチンとHBIG(免疫グロブリン)を投与し、3か月間に計4回のワクチン接種を完了させます。
急性HBV感染の治療薬としては、インターフェロンやテラフェルジン、ベラクリュード、ヘプセラなどの抗ウイルス薬があります。重度の肝障害の場合は肝移植が検討されますが、早期診断がほとんどの場合で手術を回避できます。
家族全員が手洗いを徹底し、使用済みのおむつは赤色の危険廃棄袋に入れるなど、感染拡大防止策を講じましょう。
予後
治療せずに放置すると肝硬変に進行しますが、イタリア・パドヴァ大学の研究では、早期治療を受けた乳児の大半が5年以内に完全寛解し、ウイルスは潜伏状態となります。再燃の可能性があるため、定期的な医療フォローは必須です。
