B型肝炎ワクチンの安全性について

ヘパティティスBは血液や体液を介して感染するウイルスで、肝臓に重篤な炎症を引き起こし、肝硬変や肝がんにつながる可能性があります。予防ワクチンは出生後1年以内に3回接種するのが一般的で、主な副作用は注射部位の疼痛や頭痛、軽度の腫れ程度です。

SIDS(乳幼児突然死症候群)

乳児が睡眠中に予告なく死亡するSIDSは、米国で年間約4,500例が報告されています。過去にヘパティティスBワクチン接種後に死亡例が報告されたことから疑惑が提起されましたが、2003年の米国医学研究所(IOM)報告は、乳児期に接種されたワクチンとSIDSの因果関係は認められないと結論付けました。さらに、150か国以上で投与された10億回以上のヘパティティスBワクチンにおいて、SIDSや多発性硬化症、慢性疲労症候群との関連は確認されていません。

多発性硬化症(MS)

MSは中枢神経系を侵す慢性炎症性疾患で、原因は不明です。1990年代にフランスで大規模接種が行われた際、一部の患者でMS症状が報告されたことからワクチンとの関連が疑われましたが、後続調査ではワクチン接種群と非接種群で発症率に差はなく、因果関係は否定されました。カナダや他国の研究でも、ヘパティティスBワクチンとMS発症の関連は見つかっていません。世界保健機関(WHO)も同様に「関連はない」としています。

慢性疲労症候群(CFS)

CFSは激しい倦怠感や筋痛を特徴とする疾患で、ヘパティティスBワクチンが原因であると主張する研究者もいますが、WHOのワクチン安全諮問委員会は、カナダで報告された症例を含め、科学的根拠に基づく関連性は認められないと結論付けました。

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