C型肝炎の検査と予防

C型肝炎は肝臓を侵すウイルス感染症です。血液が汚染された針や注射器を共有するなどしてHCV(C型肝炎ウイルス)に感染します。感染すると肝臓に炎症が起こり、慢性化すれば肝硬変や肝不全、肝がんに至る可能性があります。早期に検査を受けることが重要です。

スクリーニング

HCVに感染するリスクがある人は、早期にスクリーニングを受けることが推奨されます。症状が出る前に肝臓が損傷し始めるため、早期発見が肝機能保護につながります。具体的には、違法薬物の注射歴がある人、1992年以前に輸血を受けた人、医療従事者で針刺し事故があった人、またはHCV陽性のパートナーがいる人は検査の対象です。血液に汚染が疑われる場合も同様に検査を受けましょう。

酵素レベル測定

HCVに感染すると肝酵素(ALT、AST)の数値が変動しますが、感染していても正常値のままの場合があります。そのため、HCVが診断されたら定期的に酵素レベルを測定することが重要です。米CDCは、酵素が正常であっても6〜12か月にわたり数回の検査を行うことを推奨しています。酵素値が上昇すれば肝臓へのダメージが進行している可能性があるため、早めの対応が必要です。

血液検査

血液検査ではHCV抗体の有無を調べます。抗体が検出されれば過去または現在の感染が疑われ、陽性が出た場合はウイルスRNA定量検査(PCR)で確定診断を行います。また、ウイルス量(ウイルスRNA量)やウイルスの遺伝子型も同時に測定でき、治療方針の決定に役立ちます。

肝生検

一部のケースでは、肝臓の状態を直接確認するために肝生検が行われます。超音波やCTを用いて正確な部位を特定し、腹部から針を刺して肝組織を採取します。採取した組織は顕微鏡で解析し、HCV感染の有無や肝線維化・炎症の程度を評価します。

予防策

HCVの感染・拡散を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

  • 他人が使用した針や注射器は絶対に使用しない。
  • タトゥーやピアスを入れる際は、必ず滅菌された器具を使用する店舗を選ぶ。
  • 性行為による感染は稀ですが、コンドーム使用や一夫一婦制の関係を保つことでリスクを低減できる。
  • 自分がHCV陽性の場合は、性パートナーに正直に伝え、適切な予防策を講じる。

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