B型肝炎の治療法とは?
概要
B型肝炎は肝臓に炎症を起こすウイルス性疾患です。急性期は数日から数週間で自然に回復することが多いですが、6か月以上持続する場合は慢性化し、肝硬変や肝がんなど重篤な合併症のリスクが高まります。
感染経路
血液、精液、膣分泌液、唾液などを介して感染します。具体的には、コンドームなしの性行為、注射針の共有、医療従事者の針刺し事故、母子感染などがあります。日常的な握手やハグ、プールの水などで感染することはありません。
症状と合併症
急性期の症状は軽微で、風邪や胃腸炎と見分けがつきにくいことがあります。主な症状は濃い尿、肝臓周辺の腹痛、倦怠感、関節痛、黄疸などで、曝露後約12週間で現れます。慢性化すると肝硬変や肝不全、肝細胞がんのリスクが増大し、B型肝炎ウイルスがさらに悪化させるD型肝炎に罹患しやすくなります。
治療法
ウイルス自体を根絶する「治癒」は現在の医療では不可能ですが、ウイルス増殖を抑える抗ウイルス薬が利用されます。治療を中止するとウイルスが再増殖し、薬剤耐性株が出現することがあります。重度の肝障害の場合は肝移植が必要になることもあります。
予防とワクチン
予防接種は最も効果的な対策です。出生時に免疫グロブリンとワクチンを投与すれば母子感染のリスクが大幅に低減します。成人でもワクチンは90%以上の予防効果があり、約23年間持続します。性行為時のコンドーム使用、清潔な注射針の利用、感染が多い地域への旅行時の注意も重要です。
