ドナー肝臓の適切な分割数は?
小型肝移植において、ドナー肝臓を何セクションに分割すべきかは、受容者の体格と必要とされる肝臓容積に依存します。一般的には最低2つ(セグメント)の移植が必要ですが、症例により追加が求められることがあります。
代表的な分割構成例
1. 左側肝葉(左外側セグメント)移植(LLSG)
ドナー肝の左側外側セグメント(セグメント2・3)を使用します。小児や小体格成人の移植で頻繁に利用されます。
2. 左肝全摘出(LH)
ドナーの左葉全体(セグメント2・3・4)を移植します。LLSGに比べて容量が大きく、やや大きめの受容者に適しています。
3. 拡大左肝全摘出(XLH)
左葉に加えて中肝静脈(MHV)と尾状葉(セグメント1)を含めた移植です。さらに大きな肝容積が必要なケースで使用されます。
4. 右肝全摘出(RH)
ドナーの右葉全体(セグメント5・6・7・8)を移植します。成人の大体格受容者に主に選択されます。
5. 分割肝移植(Split‑Liver)
ドナー肝を二つ以上に分割し、複数の受容者に提供します。ドナー数の有効活用と移植機会の拡大が期待できます。
最適な分割数と具体的な移植形態は、綿密な術前計画、受容者の臨床状態の評価、そして移植チームの経験に基づいて決定されます。
