ウイルス遺伝子型の識別
慢性C型肝炎の治療では、まず患者が感染しているHCVの遺伝子型(ジェノタイプ)を特定することが重要です。遺伝子型は治療方針に大きく影響し、米国で最も一般的な型1は、型2・3に比べて抗ウイルス薬の投与期間が長くなります(米国疾病予防管理センター CDC)。
肝硬変の程度の評価
ウイルス型に加えて、肝硬変の進行度も治療の可否を左右します。肝生検による組織診断や、血液検査での肝機能指標を用いて硬変の重症度を評価します(Jorge L. Herrera医学博士)。
治療の意義
軽度の肝硬変であれば、抗ウイルス薬による治療でウイルス除去が期待でき、肝機能の改善も見込めます。一方、重度の肝硬変の場合はウイルス除去が困難で、肝移植が必要になることがあります。
考慮すべき点
- 抗ウイルス治療が不可能または中止された患者でも、肝硬変が軽度であれば長期にわたり大きな合併症が起こらないケースが多いです。診断後10年経過しても、約75%の患者は合併症を発症しません。
- しかし、進行した肝硬変は肝不全や肝癌のリスクが高く、早期の肝移植評価が必要です。
警告
初回の抗ウイルス治療に反応しなかった患者は、以後の同様の治療で効果が得られる可能性が低く、肝硬変やその他の肝疾患の進行リスクが残ります。早期に治療反応を評価し、必要に応じて代替治療や移植の検討を行うことが重要です。
