帯状疱疹の残留効果と主な合併症
帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により起こります。発疹が治まっても、神経や内臓に長期的な障害を残すことがあります。本稿では、主な残留効果とそれぞれの対策について解説します。
帯状疱疹後神経痛(PHN)
発疹が消失した後も、ウイルスが再活性化した神経が損傷し、異常な信号が送られることで激しい痛みが続く状態です。Mayo Clinicによると、炎症による神経腫脹が痛みの原因とされています。
治療法
- 低用量の三環系抗うつ薬や抗てんかん薬で神経痛を抑制
- ステロイド薬で神経の腫脹を軽減し、PHNの発症リスクを低減
- オピオイド系鎮痛薬や神経ブロックによる疼痛管理
- 局所治療としてリドカインパッチやカプサイシンクリームの使用
ラムジー・ハント症候群
顔面に帯状疱疹が発症する重症例で、激しい疼痛に加えて目や耳、顔面筋の永続的な障害を引き起こすことがあります。治療は通常の帯状疱疹と同様ですが、めまい対策としてジアゼパムが加えられます。眼瞼閉鎖不全がある場合は、ボトックス注射が検討されます。
眼帯状疱疹(ヘルペス帯状疱疹眼症)
ウイルスが眼に感染すると、葡萄膜炎(ぶどう膜炎)や角膜潰瘍、虹彩障害、網膜浮腫、緑内障など多彩な合併症を引き起こします。長期的にはまつげの脱落や眼瞼の瘢痕、視力低下につながる恐れがあります。
脳炎
帯状疱疹後に数週間から数か月で脳の炎症(脳炎)を起こすことがあります。症状は脳卒中に似ており、免疫抑制状態(例:進行したHIV感染)で特にリスクが高いです。治療は抗ウイルス薬と、必要に応じてステロイド薬の併用が推奨されます。
帯状疱疹の残留効果は多岐にわたりますが、早期診断と適切な治療により重篤な合併症の予防が可能です。症状が続く場合は、専門医に相談してください。
