発疹がなくても帯状疱疹になることはありますか?

帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化で、単側の激しい痛みと神経走行に沿ったヘルペス様の発疹が特徴です。稀に、発疹が出ない「帯状疱疹無疹型(zoster sine herpete, ZSH)」として現れることがあります。

発生率

発疹がない帯状疱疹の正確な発生率は不明です。特徴的な発疹がないため診断が難しいからです。米国メリーランド大学医学センターによると、ZSHは高齢者に多く見られます。

症状

ZSHでも帯状疱疹特有の単側疼痛が現れ、発疹が出る前の前駆症状として、患部の焼けつくような感覚やチクチク感があります。その他、しびれ、頭痛、発熱、悪心なども報告されています。

診断

診断は困難ですが、疼痛と症状から疑われます。VZV特異抗体の有無や、PCR検査でVZV DNAを検出することで確定できます。また、ベル麻痺と診断された一部の症例は実はZSHである可能性があります。

治療

北海道大学医学部耳鼻咽喉科の研究(古田洋ら)では、PCRでVZV再活性化が確認されたZSH患者に対し、抗ウイルス薬とステロイド(帯状疱疹の標準治療)を併用すると症状が改善したと報告されています。

合併症

合併症は通常の帯状疱疹と同様で、帯状疱疹後神経痛(発疹が治まっても疼痛が残る)や、免疫抑制状態の人での全身播種などがあります。特に高齢者や免疫不全患者は合併症リスクが高くなります。

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