ヘルペスの発症と治療法とは?
ヘルペスに感染していても多くの場合は無症状ですが、時折発作が起こります。発作は主に性器や肛門周辺に水疱として現れ、破裂すると数週間続く潰瘍になります。ヘルペスは根治できませんが、発作を和らげる治療法は多数あります。
ワクチン
現在、ヘルペス用のワクチンは市販されていませんが、研究は進んでおり、感染していない人を保護できるワクチンが数年以内に実用化される見込みです。既に感染している人にはワクチンは効果がありません。グラクソ・スミスクラインは2002年に「Herpevac」ワクチンの第III相試験を開始し、女性への感染防止効果が期待されています。
自宅での対処法
発作時の症状を軽減するには、患部を清潔かつ乾燥に保つことが重要です。温かいシャワーでやさしく洗い、軽く拭くか低温設定のヘアドライヤーで乾かすと効果的です。多くの軟膏は効果が限定的ですが、ゆったりした下着を着用することで摩擦を減らし、痛みを和らげられます。
抗ウイルス薬
米国食品医薬品局(FDA)はヘルペス治療薬として以下の3剤を承認しています。
- アシクロビル:経口投与の抗ウイルス薬で、発疹や潰瘍の数を減少させます。
- バラシクロビル:アシクロビルを基にした薬で、体内吸収が良く、服用回数が少なくて済みます。
- ファムシクロビル:ウイルスの増殖を阻止し、アシクロビルよりも吸収が良好です。
リシン(リジン)
果物や野菜に含まれる必須アミノ酸リシンは、ヘルペスの発作を抑えると主張する医師もいますが、研究結果はまちまちです。臨床試験では効果が確認されていないものも多く、適切な摂取量のデータもありません。過剰摂取は他のビタミンやミネラルの合成を妨げるリスクがあります。
食事療法
ヘルペスウイルスはアルギニンを必要とするという説に基づき、アルギニンの摂取を控える食事法があります。アルギニンはナッツ、チョコレート、小麦粉、カフェイン、オートミールなどに多く含まれます。また、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンCなどの栄養素も発作抑制に役立つとされています。
