アシクロビル耐性帯状疱疹の概要
帯状疱疹がアシクロビルに耐性を示す理由
帯状疱疹は水痘ウイルス(帯状疱疹ウイルス)の再活性化です。アシクロビルはこのウイルスに対する抗ウイルス薬ですが、完全にウイルスを除去できるわけではありません。適切に投与しても効果が見られない場合、ウイルスが薬剤に対して耐性を獲得したと考えられます。耐性はウイルスが徐々に遺伝子変異を蓄積することで生じます。
バラシクロビル・ファムシクロビルの有効性
バラシクロビルとファムシクロビルもアシクロビルと同様の作用機序を持つ抗ウイルス薬です。そのため、アシクロビル耐性株はこれらの薬剤でも効果が期待できないことが多く、交差耐性が問題となります。
耐性ウイルスの発生頻度
耐性ウイルスは非常に稀で、特に免疫抑制状態にある HIV 感染者などで報告されています。一般的な帯状疱疹患者においてはほとんど見られません。
代替治療法
アシクロビル耐性帯状疱疹には、ウイルスDNAポリメラーゼを阻害する薬剤が使用されます。代表的なものにフォスカルネット(商品名:Foscavir)とシドフォビルがあります。
フォスカルネットの投与法
フォスカルネットは経口ではなく、静脈内投与(IV)で行われます。通常、1日3回の投与が標準です。
シドフォビル
シドフォビルもフォスカルネットと同様にウイルスDNAポリメラーゼを阻害し、アシクロビル耐性帯状疱疹に有効です。併用や代替として使用されます。
