Shigella dysenteriaeはどのように感染し、症状を引き起こすか
概要
Shigella dysenteriae(シゲラ・ディセンテリア)は、グラム陰性菌であり、細菌性赤痢(シゲロシス)を引き起こす主要な病原体のひとつです。シゲラ属の中で最も毒性が強く、重症例の原因となります。
感染メカニズム
腸上皮細胞への侵入と増殖
この菌は口から体内に入り、腸管上皮細胞に侵入して増殖します。細胞内で増える過程で、シゲラ毒素(Shiga toxin)を産生し、上皮細胞を障害します。
毒素による症状の発現
産生された毒素は腸粘膜を損傷し、炎症と下痢を引き起こします。また、腸からの水分・電解質吸収を阻害し、脱水や電解質バランスの乱れを招きます。
感染経路
主に汚染された食物や水の摂取によって感染します。感染者や菌が付着した物品(トイレの便座、調理器具など)との接触でも広がります。感染力が非常に強く、少量の菌でも感染が成立します。
シゲロシスの主な症状
感染後1〜3日で症状が出現します。代表的な症状は以下のとおりです。
- 水様性または血性下痢
- 腹痛
- 発熱
- 吐き気・嘔吐
- 頭痛
- 筋肉痛
治療法
シゲロシスは抗生物質で治療します。主に使用される薬剤は次のとおりです。
- シプロフロキサシン
- アジスロマイシン
- セフトリアキソン
予防策
現在、シゲロシスに対するワクチンはありませんが、感染リスクを低減するための対策はあります。
- 石鹸と水でこまめに手を洗う
- 汚染された食物・水を避ける
- 安全な性行為を心がける
- 腸チフスワクチン接種(腸チフスワクチンはシゲロシスに対して一定の交差免疫を示すことがあります)
