口唇ヘルペスの症状と進行段階
口唇ヘルペスはヘルペスウイルス1型(HSV-1)によって引き起こされ、20歳以上の成人の半数以上が感染しています。このウイルスは感染後数か月から数年潜伏し、ストレスや疲労、強い日光などが引き金となり、炎症を伴う液体がたまった水疱が1つまたは複数できることがあります。口唇ヘルペスは「熱疱(ねつほう)」「口唇ヘルペス」とも呼ばれ、主な症状は以下の4段階に分けられ、全体で約2週間続きます。
前駆期(プロドローム)
発症の約2日前に、皮膚が軽く痒くなり、痛みを伴う不快感が現れます。この感覚は水疱ができる部位を示す前兆です。
発疹期(エマージェンス)
赤く腫れた小さな斑点が唇に現れます。触れないように注意が必要です。触った手で目に触れると角膜ヘルペスを引き起こす恐れがあり、失明の原因になることもあります。
膿形成期(パッシング)
水疱が膨らみ、白い膿がたまります。膿が自然に破裂し、液体がにじみ出すと痛みが強くなります。無理に潰すと炎症が悪化し、二次感染のリスクがあります。市販薬や処方薬で症状を和らげることができます。
治癒期(ヒーリング)
膿が乾き、かさぶたが形成されます。かさぶたは数日で固まり、自然に剥がれ落ち、痕が残らないことが多いです。同じ部位で繰り返し発症すると神経が敏感になることがありますが、皮膚は通常の状態に戻ります。ヘルペスは水疱が見えなくなっても数週間は感染力が高く、ストローやリップクリームの共有、キスなどで簡単に感染が広がります。
