HIV感染はいつエイズと診断されるか?
エイズ(AIDS)は、細胞性免疫が失われ、免疫システムがHIVや他の感染症に対抗できなくなったときに診断されます。米国疾病予防管理センセン(CDC)では、エイズ診断の基準として3つの項目を定めています。
1. CD4⁺ T細胞数
- HIVは免疫系のリンパ球(CD4⁺)を攻撃します。血液中のCD4⁺ T細胞数が200 /µL未満になると、エイズの主要な診断基準となります。
2. CD4⁺ T細胞割合
- リンパ球全体に占めるCD4⁺ の割合が14%未満の場合もエイズと診断されます。
3. 日和見感染の出現
- 免疫が極度に低下した人にのみ見られる日和見感染の有無も診断基準です。口腔カンジダ症、サイトメガロウイルス感染、カポジ肉腫、肺胞マイコプラズマ肺炎(Pneumocystis jirovecii肺炎)などが代表例です。
診断の意義
- いずれの基準が満たされても、免疫システムがHIVと他の感染症を制御できなくなったことを意味します。CD4⁺ T細胞が過度に破壊され、細胞性免疫が失われた状態です。
治療と予後
- 抗レトロウイルス療法(ART)によりエイズへの進行を遅らせることが可能です。治療を受けない場合、ほとんどのHIV感染はエイズに進行します。
