HIV検査の種類と概要
HIVの感染有無を調べる検査にはいくつかの方法があり、いずれも高い正確性(最大99%)を誇りますが、費用や利用頻度は検査種別により異なります。
抗体検査
抗体検査はHIV診断で最も一般的に使用されるスクリーニング手段です。血液中のHIV特異的抗体を検出し、ウイルス自体は直接検出しません。
ELISA(酵素免疫測定法)
ELISAはHIV検査の初回スクリーニングとして広く用いられ、抗体検出率は99%に達します。ただし、他の感染症でも同様の抗体が産生されるため、稀に偽陽性が出ることがあります。
ウエスタンブロット
ELISAで陽性結果が出た場合、ウエスタンブロットで確認検査を行います。HIV特異的抗体の有無を詳細に調べるため、陽性は確定的な感染を示します。
抗原検査
抗原検査はHIV特有のタンパク質p24を検出します。かつては献血のスクリーニングに利用されましたが、感度が低く信頼性に欠けるため、現在は使用頻度が減少しています。
口腔スワブ検査
口腔スワブ検査には「OraQuick」と「OraSure」の2種類があります。どちらも唾液中のHIV指標を検出します。
- OraQuickは約20分で結果が出ますが、精度が低いため確認検査が必要です。
- OraSureは血液検査と同等の精度を持ちますが、結果が出るまでに約2週間かかります。
核酸検査(NAT)
核酸検査はHIVの遺伝子そのものを検出するため、非常に高い信頼性があります。ただし費用が高額なため、広範なスクリーニングには適していません。
