HIV陽性者が日和見感染を管理する方法
HIVに感染すると免疫機能が低下し、さまざまな日和見感染にかかりやすくなります。特に肺炎カンジダ症(PCP)やサイトメガロウイルス、トキソプラズマ症、結核、C型肝炎ウイルス、マイコバクテリウム・アビウム(MAC)などは重篤化しやすく、適切な管理が不可欠です。
必要なもの
- 定期的な診察と血液検査(CD4カウント・血球数のモニタリング)
日和見感染の予防と管理
処方された抗HIV薬は指示通りに必ず服用し、治療計画を守ります。
感染リスクの高い環境や職場(病院、刑務所、シェルターなど)への就業は医師と相談し、必要に応じて回避します。
手洗いを徹底し、性行為やプールでの泳ぎなど、人体や動物の体液に触れる機会は保護具を使用して無防備な接触を避けます。
CD4カウントが200未満になったら、医師にトリメトプリム・サルファメトキサゾール(TMP‑SMX)を処方してもらい、PCP予防を行います。発熱(38.5℃以上)が2週間以上続く、または口腔カンジダなどの真菌感染がある場合も同様です。
CD4カウントが50未満になると、マイコバクテリウム・アビウム(MAC)予防のため、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、リファブチンなどの薬剤投与を医師に相談します。
真菌感染を防ぐため、建設・解体、農作業、庭仕事、実験室作業、橋梁・洞窟・煙突・空調設備の点検など、土壌や腐敗物に触れる作業はできるだけ避けます。
C型肝炎ウイルス感染防止のため、性行為時はコンドームを使用し、他人の血液や血液が付着したカミソリ、歯ブラシ、注射器、タトゥー・ピアス器具などに触れないようにします。
肉・卵・魚介類は十分に加熱し、生食は絶対にしないようにします。
急激な体重減少や消耗症候群を防ぐため、バランスの取れた食事と適切な栄養管理を行い、必要に応じて栄養士の指導を受けます。
日和見感染が疑われたらすぐに治療を受ける
感染の兆候(発熱、咳、呼吸困難、口内炎など)が現れたらすぐに医師に連絡し、速やかな診断と治療を受けます。
感染症治療薬は症状が改善しても、医師の指示があるまで途中で中止せず、必ず全服期間を完了させます。中途半端に止めると再燃や重篤化のリスクが高まります。
