好酸球性毛包炎とHIV感染の症状
HIVに感染すると、エイズと診断されるまでに数年から10年以上かかることがあります。その過程で、さまざまな病状や感染症が現れることがあります。HIVの初期から中期にかけてよく見られる皮膚感染症のひとつが、好酸球性毛包炎です。
毛包炎とは
毛包炎は、毛穴(毛包)が炎症を起こし、二次的に感染する状態です。一般的に、膿がたまった小さなニキビのような丘疹が集まって現れ、顔や頭皮に多く見られます。
好酸球について
好酸球は白血球の一種で、主に寄生虫やアレルギー反応に関与します。HIVが免疫系を侵すと、好酸球の機能が低下し、感染に対抗できなくなります。その結果、毛包炎のような二次感染が起こりやすくなります。
症状とHIV感染との関係
好酸球性毛包炎の主な症状は、かゆみを伴う発疹と、毛包周辺の紅斑です。HIV感染者では、CD4細胞数が約400以下に低下したときに発症しやすく、一般人口に比べて頻度が高くなります。
診断
見た目だけで診断するのは危険です。毛包炎は細菌性、真菌性、ウイルス性など原因が多岐にわたるため、皮膚科医が培養検査や顕微鏡検査で原因菌を特定する必要があります。正確な診断がないまま治療を行うと、症状が改善しません。
治療
好酸球性毛包炎は自然に消えることもありますが、再発しやすいのが特徴です。HIV感染者の場合、まずはHAART(高度抗レトロウイルス療法)を開始し、ウイルス量を減らしてCD4細胞数を回復させることが根本的な対策となります。局所的なかゆみ止めとして、抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬が用いられます。
