胎児・乳児に対するHIV・エイズの影響と予防策
母子感染のメカニズム
HIVは感染した母親から胎児へ妊娠中に感染することがあります。感染は胎盤を通じて、または出産時に起こります。特に第3トリメスターと分娩時のリスクが高くなります。
乳児に見られる症状と合併症
- 成長不良:体重が低く、身長や発達が遅れることがあります。
- 免疫不全:免疫力が低下し、肺炎、下痢、結核などの感染症にかかりやすくなります。
- 神経系障害:脳や神経の発達に影響し、協調運動、言語、認知機能に問題が生じることがあります。
- その他の合併症:貧血、皮膚感染、口腔カンジダ症、眼疾患などが報告されています。
母子感染予防(PMTCT)の主な対策
- 妊娠中の抗レトロウイルス療法(ART):母体のウイルス量を抑えることで、胎児への感染リスクを大幅に低減します。
- 計画的帝王切開:分娩開始前に帝王切開を行うことで、出産時の感染リスクを減らします。
- 授乳の回避:母乳はHIVを伝播させる可能性があるため、感染母親は授乳を避け、代替ミルクで育てます。
早期診断と治療の重要性
感染が疑われる乳児はできるだけ早く診断し、速やかにARTを開始することが健康予後を改善します。定期的なモニタリングと適切な医療ケアにより、合併症の予防・管理が可能です。
