HIVが免疫システムを弱体化させる仕組みと主な影響
HIVが免疫を破壊するメカニズム
HIVの最大の影響は、体内の指揮官であるCD4⁺ヘルパーT細胞を徐々に破壊することです。ウイルスはこれらの細胞に結合し、DNAに組み込まれ、最終的に細胞死を引き起こします。
CD4⁺細胞減少がもたらす免疫低下
CD4⁺数が低下すると、免疫システムは日常的な病原体に対抗できなくなります。その結果、肺炎(Pneumocystis肺炎)、トキソプラズマ症、特定の真菌感染症などの日和見感染症や、カポジ肉腫や非ホジキンリンパ腫といったがんに罹患しやすくなります。
エイズ(AIDS)への移行基準
CD4⁺カウントが200細胞/µL以下になると、エイズ(後天性免疫不全症候群)と診断されます。この段階になると、命に関わる合併症のリスクが急激に高まります。
世界的な感染状況と治療の重要性
世界保健機関(WHO)によると、2023年には世界で約150万人が新たにHIVと診断されました。早期発見と抗レトロウイルス療法(ART)の開始が極めて重要です。効果的なARTはCD4⁺数を維持し、免疫機能を保護し、エイズへの進行を防ぎます。
詳しくはWHOのHIV概観やCDCのHIV情報をご覧ください。
