多毛症(ヒルスティズム)とは何か?

多毛症(ヒルスティズム)は、女性の顔、胸、腹部、背中、脚など、男性に多く見られる部位に過剰な毛が生える状態です。思春期に始まることが多く、成人女性の約8%が罹患していると報告されています。軽度の産毛から、濃くて広範囲にわたる毛まで、症状の程度はさまざまです。

症状

腹部や胸、上唇に濃くて太い毛が生えることが主な症状です。男性ホルモン(アンドロゲン)が高い場合、月経不順やニキビ、女性らしい体型の変化が見られることがあります。また、声が低くなる、前頭部脱毛、肩の筋肉が発達するといった男性的特徴が現れることもあります。

原因

多毛症は、アンドロゲンの過剰や感受性の増加が主な原因です。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、クッシング症候群、先天性副腎過形成、卵巣や副腎の腫瘍などがアンドロゲンを増加させます。また、特定の経口避妊薬やホルモン療法、アナボリックステロイドなどの薬剤も原因となります。

予防・対策

適正体重を維持することが重要です。肥満はアンドロゲンレベルを上昇させるためです。また、ステロイド系の筋肉増強薬は使用しないようにしましょう。

診断

月経周期の状態が診断の手がかりになります。規則的な月経とともに多毛がある場合は遺伝的要因が疑われ、月経不順が伴う場合は基礎疾患の可能性があります。血液検査でホルモン値やプロラクチン、血糖・コレステロールを測定し、必要に応じてステロイド抑制試験や画像診断を行います。

治療法

体重減少によりアンドロゲンを抑える、エストロゲンとプロゲスチン配合の経口避妊薬でアンドロゲン産生を抑制する、抗アンドロゲン薬で毛の成長を抑えるなどの薬物療法があります。脱毛としては、抜毛、ツイージング、ワックスが一時的な方法です。より永久的な方法としては、レーザー脱毛や電気分解(エレクトロリシス)があり、毛根を破壊して再生を防ぎます。

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