高齢女性の高リスクHPV感染と寛解

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜の接触、膣・肛門性交により感染します。性感染症として最も一般的で、性活動を行う人の約半数が一生のうちに感染するとされています。

HPVのタイプ

  • 低リスク型:主に性器いぼ(尖圭コンジローマ)を引き起こします。かゆみや灼熱感を伴うことがありますが、多くは症状がありません。自然に消失することが多く、健康への大きな影響は少ないです。
  • 高リスク型:子宮頸がんや稀な他部位のがんの原因となります。早期には症状が現れにくく、検査で異常が見つかることが多いです。

高齢女性における高リスクHPV

30歳未満の女性ではHPV感染が一般的ですが、30歳以上で高リスク型が陽性となる場合、長期間にわたり体内にウイルスが残存し、免疫で除去できなかった可能性が高いです。長期感染は子宮頸部の細胞変化を引き起こし、がん化するリスクがあります。寛解したように見えても、別株の感染で再発することがあります。

治療法

HPV自体を根治する治療法はありませんが、免疫力が高いほど自然にウイルスが抑制されます。低リスク型による性器いぼは外科的除去や局所薬で対処できますが、ウイルスは残存する可能性があります。高リスク型が引き起こす細胞変化や前がん状態は、コルポスコピーや組織切除(LEEPなど)で異常組織を除去します。

リスク要因

複数の性パートナー、コンドーム未使用、若年での性交、免疫低下はHPV感染リスクを高めます。高リスクHPVは子宮頸がんの主因ですが、喫煙、経口避妊薬の長期使用、野菜や果物の摂取不足、17歳未満での初産、3回以上の満期出産、クラミジア感染なども発症を助長します。

予防策

子宮頸がんは予防可能です。30歳未満は定期的なパップスメア、30歳以上はパップスメアに加えてHPV検査を受けることが推奨されます。早期に異常が見つかれば治療成功率が高まります。ワクチン接種は主要な高リスク型に対する予防効果があります。性行為は一夫一婦制やコンドーム使用でリスクを低減できます。

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