妊娠中のHPV治療とケア
治療の判断
妊娠中の女性に対しては、特に高リスクHPVが検出された場合を除き、医師は治療に慎重になります。高リスクHPVは子宮頸がんの原因となり得るため、妊娠期間中は頸部組織の異常を継続的に観察します。イミキモドやポドフィロックスなどの薬剤は早産のリスクがあるとされ、可能な限り治療は出産後に延期されます。
検査
HPVが癌化していないかを確認するために、以下の検査が行われます。
- コルポスコピー:電動顕微鏡で膣・子宮頸部を拡大観察し、腫瘍の有無を確認します。
- 組織生検:子宮頸部から小さな組織サンプルを採取し、病理検査を実施します。
癌の兆候がなく、外陰部に小さなイボがある程度であれば、治療は出産後まで待機されます。
外科的処置
大きくて出産を妨げる恐れのある外陰部イボは、外科的に除去する必要があります。主な方法は以下の通りです。
- 切除(エキシジョン):局所麻酔下でメスによりイボを切り取ります。回復は1〜3日で、瘢痕が残ることがあります。
- 凍結療法(液体窒素)や酸療法:イボ組織を破壊します。
- レーザー療法・電気外科手術:イボを焼灼または電流で死滅させる最新の方法です。
いずれの処置も、妊娠中は医師と十分に相談し、母体と胎児へのリスクを考慮した上で実施します。
