ヒトパピローマウイルス(HPV)とは?感染と主な症状の解説
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、100種以上のタイプが知られています。そのうち約30種が性行為を通じて感染する性感染症(STD)に関与しています。HPVは主に直接の皮膚接触で広がり、感染しても自覚症状が出ないことが多いです。
足底イボ(プランターヴァルト)
足底イボは足の裏にできる良性の皮膚腫瘍で、HPV 1、2、4 が原因です。皮膚の擦り傷や切り傷からウイルスが侵入し、感染者の皮膚やイボからの血液の飛沫でも伝播します。痛みや不快感がある場合を除き、治療は必須ではありません。
尋常性イボ
尋常性イボは足底イボと同様に良性の皮膚増殖で、HPV 1、2、4、27、29 が関与します。見た目が目立ちますが、自然に消えることが多く、特別な治療は不要です。
平坦イボ
平坦イボは平らで小さな隆起が特徴で、顔や腕などにできやすいです。HPV 3、10、27、28、41、49 が原因で、子どもや思春期の若者に多く見られます。
性器イボ
性器イボはHPV 6、11、30、40〜45、51、54 などが原因で、性器部位に平らで肉色のイボができます。皮膚と皮膚の直接接触で感染し、治療法としては外用薬、外科的除去、凍結療法(クライオセラピー)などがあります。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国の性的に活発な成人の約1%が性器イボを持っています。
子宮頸がん
子宮頸がんは子宮頸部の組織にできるがんで、主にHPV 16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58 が関与します。パップテストで早期に検出できる慢性のがんで、ステージに応じて生検、レーザー手術、凍結手術、子宮摘出術などの治療が行われます。
喉頭乳頭腫
HPV 6、11、30 が喉頭乳頭腫の原因で、呼吸器系に腫瘍ができるまれな疾患です。手術や化学療法、抗生物質による治療が選択されます。
主な統計と事実
CDCの調査によると、米国では約2000万人がHPVに感染しており、毎年620万人が新たに感染しています。また、性行為を行う男女の約50%が生涯のどこかでHPVに感染すると推定されています。
