高リスクHPVの概要と対策
概要
ヒトパピローマウイルス(HPV)のうち、高リスク型は子宮頸がん、陰茎がん、肛門がん、口腔がんの原因となります。現在、ウイルス自体を直接治療する方法はありませんが、免疫機能が正常であれば 2〜3 年で自然に排除されます。
重要性
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、性的に活発な人の少なくとも 50% が生涯のうちに HPV に感染するとされています。高リスク型は子宮頸がんの約 75% の原因と考えられています。
予防・対策
高リスク HPV の感染は、ガーダシルワクチン接種、常時コンドームの使用、複数の性パートナーとの性交渉を避けることで予防できます。女性は定期的な子宮頸部細胞診(パップスミア)を受けることで、異常が早期に発見されます。
治療(異常細胞)
ウイルス自体は治療できませんが、ウイルスが引き起こす異常細胞や前がん病変は、コロポスコピー下での切除、凍結療法(クライオサージェリー)、またはループ電気切除術(LEEP)などで除去できます。
留意点(男性)
男性においては、HPV の診断・治療法は確立されていませんが、陰茎がんや肛門がんは早期発見・治療が可能です。ガーダシルワクチンの男性への予防効果は現在臨床試験中です。
注意事項
妊娠中に行うコロポスコピーは安全とされていますが、異常細胞の治療は胎児への影響を避けるため、出産後に実施することが一般的です。
