ヒトパピローマウイルス(HPV)の原因と感染経路は?

ヒトパピローマウイルス(HPV)とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜(膣・外陰部・肛門・陰茎・口腔・咽頭)に存在する上皮細胞を感染させる非常に一般的な性感染症です。ウイルス名の「パピローマ」は、感染によりできるいぼ(疣贅)を指します。約40種類が知られており、無症状で健康リスクが低いものから、性器いぼや子宮頸がんを引き起こす高リスク型までさまざまです。

性感染

HPVは主に性行為によって感染しますが、直接的な性交だけでなく、膣・肛門・口腔の粘膜に接触すれば感染リスクがあります。コンドームで覆われない皮膚部分や、口腔内の感染細胞によりオーラルセックスでも感染が起こります。また、体液や粘膜を介した接触でもウイルスは拡散します。

密接接触による感染

粘膜は性器だけでなく、口・鼻・喉にも存在します。そのため、キスや飲み物・歯ブラシの共有、感染者の顔に近づくといった日常的な密接接触でもHPVは伝播する可能性があります。多くの場合、感染者は自覚症状がないため、感染拡大に気付かずに行動してしまいます。

治療

HPV自体を除去する治療法は現在ありませんが、症状に対する対処は可能です。女性の場合、子宮頸がんリスクが懸念されるため、医師は子宮頸部の細胞変化を定期的に観察し、年1回のパップスメア検査を推奨します。性器いぼは約6か月で増殖が止まり、安定します。いぼの治療にはポドフィロックスやイミキモドの外用薬、あるいは外科的除去が選択されます。

予防

HPV感染を防ぐための基本は、性行為時のコンドーム使用やパートナーの把握・コミュニケーションです。さらに、ワクチン接種が有効です。代表的なワクチン「ガーダシル」は、14歳以上の性行為経験のある女性に推奨されており、予防効果が高いとされています。ワクチンについては医師に相談し、公式サイト(hpvinfo.com)で最新情報を確認してください。

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