深部静脈血栓症(DVT)で医師や救急外来に期待できること
初診時の評価
医師や救急外来のスタッフは、まず症状の出現時期、部位、痛みの強さ、悪化・緩和要因などを詳しく聞き取ります。また、手術歴や長時間の固定、既往症など、DVTのリスク因子についても確認します。
身体診察
患部の脚を中心に、腫れ、変色、熱感、圧痛などの兆候を視診・触診します。さらに血圧、心拍数、体温といったバイタルサインも測定します。
診断検査
DVTの確定診断には以下の画像検査が行われます。
ドップラー超音波検査
非侵襲的に血流を評価し、血栓の有無を確認します。
磁気共鳴画像(MRI)
深部の血管を高解像度で描出し、深部静脈の血栓を検出します。
CTスキャン
血流や血栓の位置を把握するために使用されます。
血液検査
血栓形成に関与する基礎疾患を調べるため、以下の検査が実施されることがあります。
- 全血球計算(CBC)
- 凝固検査(PT、APTTなど)
- 血液生化学パネル
治療計画
診断が確定したら、医師は治療方針を説明します。主な治療は血栓の拡大防止と新たな血栓形成のリスク低減です。
抗凝固薬(血液をさらさらにする薬)
ワルファリンや新しい口服抗凝固薬(DOAC)などが処方され、血栓の増大や再発を防ぎます。
血栓溶解療法
重症例では、血栓を直接溶かす薬剤を静脈内に投与することがあります。
圧迫療法
圧迫ストッキングを着用することで、血流改善と脚の腫れ軽減が期待できます。
フォローアップと生活指導
治療経過を確認するために定期的な受診が設定され、必要に応じて薬剤の調整が行われます。また、将来の血栓リスクを減らすため、適正体重の維持、定期的な運動、長時間の座位や立位の回避といった生活習慣の改善が推奨されます。
個々の症状や重症度により検査や治療の流れは異なるため、疑問や不安がある場合は遠慮なく医師に相談してください。
