HPV光線力学療法の概要と効果
重要性
性的に活発な成人の50%以上がヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しています。現在の治療は主にいぼを除去するもので、ウイルス自体を根絶できません。手術や凍結療法は前がん細胞を除去しますが子宮頸部にダメージを与える恐れがあります。一方、光線力学療法(PDT)は副作用が少なく、ウイルスを除去できます。
治療法
光線力学療法は、HPVに感染した前がん細胞が光感受性剤を取り込む特性を利用します。光感受性剤を注射後、レーザーで照射すると活性酸素種が生成され、感染細胞が選択的に死滅します。周囲の正常組織はほとんど影響を受けません。
副作用
施術中の子宮頸部の圧痛、施術後1~2日の膣分泌物増加、施術後2~3週間の光過敏症が主な副作用です。子宮頸部の組織損傷や瘢痕は生じません。
効果
2008年11月号『Lasers in Surgery and Medicine』に掲載されたフィリップ・ソーゲル医師の研究では、光線力学療法を受けた患者の71%が最大6か月間HPVが寛解したと報告されています。
注意点
光線力学療法でHPVは寛解しますが、再感染のリスクは残ります。安全な性行為を心がけ、治療後も定期的にパップスメアを受けて前がん変化を早期に発見することが重要です。
