高リスクHPVの治療と管理

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、低リスク型と高リスク型に大別されます。どちらの型でも異常細胞を引き起こす可能性がありますが、高リスク型はがん化しやすいため、早期の治療と管理が重要です。

観察(経過観察)

HPVに根本的な治療法はまだ確立されていないため、医師は「経過観察」を推奨することが多いです。高リスク型に感染していても、定期的な子宮頸部細胞診(パップテスト)で異常が認められた時点で、さらに詳しい検査を行いがんのリスクを評価します。

多くの場合、体内の免疫応答によりウイルスが自然に排除されるため、実際に治療が必要になるケースは限られています。執筆時点では、男性が高リスク型に感染しているかどうかを判別する検査は存在せず、感染の有無のみが確認できます。

治療法

HPVに関連した異常細胞が確認された場合、主に「前がん性病変」の除去を目的とした治療が行われます。代表的な方法は以下の4つです。

  • 円錐切除術(コーンバイオプシー):全身麻酔下で、病変部位を円錐形に切除します。
  • ループ電気外科的切除(LEEP):細い金属ループに電流を流し、病変組織を削り取ります。手術中の痛みはほとんど感じません。
  • 凍結療法(クライオセラピー):液体窒素や液体二酸化炭素を用いて病変を凍結・破壊します。効果が現れるまでに複数回の施術が必要なことがあります。
  • レーザー手術:レーザーで病変部を切除し、円錐形の組織を取り除きます。

どの方法を選択するかは、患者の年齢、全身状態、感染の重症度、病変の部位や大きさなど複数の要因で判断されます。

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