HPVの予防と治療法
ヒトパピローマウイルス(HPV)は皮膚と皮膚が接触することで感染し、主に性的接触により広がります。40種類以上のタイプがあり、陰茎、外陰部、肛門、膣・子宮頸部・直腸の粘膜に症状を引き起こすことがあります。
感染しても多くの人は自覚症状がなく、約90%は2年以内に自然に免疫で排除されます。しかし、免疫が追いつかない場合はタイプにより性器いぼやがんへと進行することがあります。
HPVの予防
最も確実な予防は、性パートナーが少ない一夫一婦制の関係を築くことです。コンドームは感染リスクを完全には排除できませんが、正しく使用すれば感染確率を下げる助けになります。
現在、市販されているワクチンは「ガーダシル(Gardasil)」と「サーバリックス(Cervarix)」の2種類です。どちらも子宮頸がんやその他の性器がんの原因となるHPVタイプを予防し、ガーダシルは性器いぼを引き起こすタイプもカバーします。11〜12歳の女児に接種が推奨されており、近年は男子への接種も広がっています。
30歳以上の性行為経験のある女性は、年に一度のパップスメアとHPV検査を受け、異常があれば早期に治療を開始できるようにしましょう。
性器いぼ(尖圭コンジローマ)の治療
性器いぼの治療法としては、イミキモド(Imiquimod)やポドフィロックス(Podofilox)といった外用薬の塗布があります。医師はトリクロロ酢酸で焼灼したり、凍結療法(クライオサージェリー)で除去することもあります。電気焼灼、外科的切除、レーザー治療も選択肢です。
がんの治療
低度の前癌性病変は自然消失を期待しつつ経過観察します。高度の前癌性病変は外科的切除、レーザー、凍結療法、電気焼灼などで除去します。悪性腫瘍が確認された場合は外科的切除に加えて放射線療法や化学療法が行われます。
