抗体は宿主細胞に侵入し、細胞内抗原に結合できるか?

抗体とは

抗体は免疫系のタンパク質で、体内に侵入した異物(抗原)を認識し、破壊へと導く役割を担います。抗体は特定の抗原に結合することで、免疫細胞に「攻撃対象」であることを示します。

通常、抗体は細胞内抗原に結合できない理由

抗体は分子量が大きく、細胞膜という選択的透過バリアを通過できません。そのため、抗体が結合できるのは宿主細胞の表面にある抗原や、細胞外空間に放出された抗原に限られます。

例外的に細胞内に入るケース

いくつかの例外では、抗体が細胞内に取り込まれ、内部の抗原に結合することがあります。

受容体媒介エンドサイトーシス

抗HIV抗体などは、細胞表面の特定受容体に結合した後、エンドサイトーシスという過程で細胞内部へ取り込まれます。細胞内に入った抗体は、ウイルス由来の内部抗原に結合し、感染細胞の除去を助けます。

エンドサイトーシス・食作用による内部化

一部の抗体は、細胞が外部から物質を取り込むエンドサイトーシスや、細胞が異物を飲み込む食作用(ファゴサイトーシス)によって内部へ運ばれます。これにより、細胞質や核内に存在する抗原にアクセスできるようになります。

細胞外へ放出された抗原への結合

細胞がエキソサイトーシスやアポトーシスで抗原を放出した場合、抗体は細胞外空間でその抗原に結合し、感染細胞の除去を促進します。

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