細菌はどのように感染するのか?

細菌は地球上のさまざまな環境に生息する単細胞微生物です。窒素固定や土壌肥沃化など重要な役割を果たすものもありますが、病原性を持つ細菌は人や動物に感染症を引き起こします。感染は直接・間接・飛沫・空気・媒介動物・糞口といった多様な経路で広がります。

直接接触による感染

感染者の体表や傷口に触れたり、抱擁・キス・性交渉などの身体的接触で細菌が移ります。病院では患者の入浴や介護を行うスタッフもリスク対象です。梅毒、淋病、破傷風などが代表的です。

間接接触による感染

ドアノブ、テーブル、ベッド、食器、スマートフォンのボタン、キーボード、電話、玩具などの無生物表面に付着した細菌が、手や顔に触れることで体内に侵入します。医療現場では、手洗い不十分な手や未消毒の器具が感染源になることがあります。

飛沫接触による感染

感染者が咳やくしゃみをすると、細菌を含む飛沫が周囲に放出されます。飛沫はすぐに表面に沈降し、目・口・鼻の粘膜に付着すると感染します。マスクやゴーグルの着用が有効です。SARSやはしかはこの経路で広がります。

空気感染(エアロゾル)

飛沫が蒸発して残ったエアロゾルは空中に浮遊し、呼吸により体内に取り込まれます。また、汚染された埃も同様に感染源となります。結核、ジフテリア、百日咳などが空気感染します。

媒介動物・昆虫による感染

犬、ネズミ、ハエ、ダニ、ノミ、ダニなどが細菌を運び、刺咬や糞の接触で感染します。媒介動物は細菌を遠くへ運ぶため、感染拡大が速くなることがあります。レプトスピラ症や腺ペストが代表例です。

糞口感染

衛生状態が悪いと、感染者の糞便が少量でも食器・調理器具・水に混入し、そこから口に入ることで感染します。サルモネラや志賀菌による食中毒が典型です。

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