牛の主な疾患とその症状
牛に多い代表的な疾患一覧
1. 牛ウイルス性下痢症(BVD)
ウイルス性の疾患で、発熱・下痢・呼吸器症状・体重減少が見られます。妊娠中の母牛では流産や死産、弱い子牛が生まれることもあります。
2. 口蹄疫(FMD)
高度に感染力のあるウイルス性疾患で、牛だけでなく豚、羊、山羊など蹄が分かれた家畜に感染します。発熱、口や蹄に水疱や潰瘍ができます。
3. ランピー皮膚病(LSD)
ウイルスが原因で、皮膚に大きな疣状の病変が現れます。発熱、体重減少、乳産量低下も伴います。
4. 乳房炎(マスティス)
乳腺の細菌感染で、発熱、乳房の腫脹・痛みが起こります。乳産量が減少し、乳中の体細胞数が増加します。
5. ヨーネ病
消化管の慢性細菌感染症で、体重減少・下痢・乳産量低下が見られます。若い子牛では致死的になることもあります。
6. ピンクアイ(結膜炎)
結膜の細菌感染で、炎症・充血・腫脹が起こります。ウイルスや他の要因でも発症します。
7. 放線菌症(アクチノミコーシス)
頭頸部の軟部組織に慢性細菌感染が起こり、大きな膿瘍が形成されます。肺や他の臓器にも波及することがあります。
8. 結核
細菌性の疾患で、肺・リンパ節・その他の臓器に感染します。体重減少、咳、呼吸困難が主な症状です。
9. ブルセラ症
細菌感染により流産・弱い子牛・乳産量低下が起こります。感染動物やその製品と接触すると人にも感染します。
10. アナプラズマ症
ダニが媒介する寄生虫性疾患で、発熱・貧血・体重減少・乳産量低下がみられます。
これらの疾患は牛の健康・生産性だけでなく、人の健康や食品安全にも影響します。疑いがある場合は速やかに獣医師に相談し、正確な診断と適切な治療を受けることが重要です。
