他人のネイルクリッパー使用のリスク
個人の衛生用品はできるだけ共有しない方が安全です。ネイルクリッパーも例外ではありません。小さな切り傷や擦り傷だけでも、感染症の侵入口になり得ます。以下では、ネイルクリッパーの共有がもたらす主なリスクと、予防策について解説します。
真菌感染症
足の指の間に起こりやすい水虫(足白癬)は、赤み・ひび割れ・かゆみが主な症状です。また、爪そのものに感染する爪白癬(爪真菌症)は、爪が厚くなり変色します。これらの真菌は、清潔でないネイルクリッパーを介して広がることがあります。必ず自分専用の清潔なクリッパーを使用しましょう。
細菌感染症
爪周囲の皮膚が炎症を起こす爪囲炎は、赤み・腫れ・時には水ぶくれを伴います。急性の場合は抗生物質で治りますが、慢性化すると爪自体にまで影響が及びます。汚れた爪切りは、爪囲炎の感染源になるため、使用前に必ず消毒してください。
ウイルス感染症
肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染します。米国疾病予防管理センター(CDC)は、特にC型肝炎の拡散防止策として、ネイルクリッパーの共有を禁止しています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)によるいぼは、手足にできやすく、指先の爪の近くにできることもあります。感染防止のためにも、個人専用の清潔な道具を使用しましょう。
美容サロンでの注意点
友人からクリッパーを借りる場合は、使用者が分かっているためある程度の信頼が置けます。一方、サロンでは同じ道具が多数の顧客に回ります。感染リスクを防ぐには、サロン側が適切に滅菌・消毒を行っているか確認してください。
