疥癬(かいせん)とは何か?人間にも感染するのか
疥癬(かいせん)とは
疥癬は、ペットの皮膚に寄生するダニが引き起こす疾患の総称です。主な症状は毛が抜ける、鱗屑ができる、激しいかゆみです。ダニの種類によって感染力が異なり、一部は人にも感染することがあります。
疥癬の主なタイプ
1. 赤疥癬(デモデクス感染症)
赤疥癬は Demodex canis ダニが原因で、主に犬に見られます。免疫力が低下したり、ダニが過剰に増殖したりすると発症します。
- 症状:局所的な脱毛斑や全身的な抜け毛、皮膚のかさぶたや二次感染。
- 治療法:全身の被毛をカットし、ミタバン浸漬やイベルメクチンの投与が行われます。イベルメクチンは 0.15 mg/ポンドの投与が標準ですが、コリー系犬は感受性が高く注意が必要です。
- 人への感染:極めて稀です。人の免疫状態が感染リスクに影響します。
2. 犬疥癬(サルコプテス感染症)
犬疥癬は Sarcoptes scabiei canis ダニが原因で、非常に感染力が強いです。人を含む様々な動物に感染します。
- 症状:激しいかゆみ、痂痂(かさぶた)、鱗屑、局所的な脱毛。
- 治療法:石灰硫黄浴やイベルメクチンの投与(赤疥癬より高用量)が行われます。イベルメクチンはコリー系犬には推奨されません。
- 人への感染:ダニは短時間しか生存できませんが、皮膚に付着すると激しいかゆみと二次感染を引き起こす可能性があります。感染した犬は他のペットや寝具から隔離し、環境を徹底的に清掃する必要があります。
まとめ
疥癬は適切な治療と環境管理でコントロール可能です。犬や猫の皮膚状態に異常が見られたら、早めに獣医師へ相談しましょう。
