芽球症(ブラスチオマイシス)とは
原因と流行地域
芽球症は、真菌 Blastomyces dermatitidis が土壌や腐敗した木材に生息し、吸入されることで発症します。特に庭仕事やアウトドア活動を行う人が感染リスクが高いです。米国中西部・南中部、カナダ、サウジアラビア、イスラエル、インド、アフリカの一部で報告されています。
症状
感染が肺にとどまる場合は無症状のこともありますが、インフルエンザ様の症状が現れることが多いです。
- 胸痛、咳、筋肉・関節痛
- 発熱、倦怠感、息切れ
真菌が他の臓器に広がると、腎臓・肝臓・脳・皮膚・前立腺・精巣などにも症状が出ます。皮膚病変は潰瘍やいぼに似た形をとります。
診断
症状が他の疾患と似通うため、確定診断には検査が必須です。
- 胸部X線検査
- 皮膚や他臓器の生検
- 痰の顕微鏡検査
特に、腐敗した植物や木材に長時間触れた経験がある人は医師に相談し、検査の必要性を確認しましょう。
リスク要因
- 露出した土壌や腐敗植物への接触(特に成長期)
- 免疫抑制状態(臓器移植、関節リウマチ、がん、糖尿病、HIVなど)
犬は感染しやすいですが、人と人、あるいは人と動物間での感染は起こりません。
治療
肺に限局した軽症例は経過観察で済むこともありますが、他臓器に拡がると治療が必須です。以下の抗真菌薬が有効です。
- フルコナゾール
- イトラコナゾール
- ケトコナゾール
- アムホテリシンB
症状は感染直後から数か月後まで幅広く現れるため、季節に関係なく疑いがある場合は早めに医療機関を受診してください。
