1900年代サンフランシスコの馬と糞、そして疾病
背景
1900年代初頭のサンフランシスコは急速に成長する都市で、街路には毎日多数の馬が行き交っていました。ロンドンでは1900年に約5万頭の馬が走っていたとされ、同規模のサンフランシスコでも同様の数が想定されます。1頭あたり1日15〜35ポンド(約7〜16kg)の糞を産むため、糞の処理とハエ対策は大きな課題でした。自動車の普及に伴い、徐々に馬の数は減少し、街中の糞は目立たなくなっていきました。
糞による疾病リスク
糞が減っても安全とは限りません。サンフランシスコ湾地域の環境保護団体は2000年7月に、1990年代後半の馬糞が水源汚染のリスクをはらむことを指摘する報告書を公表しました。川や地下水への糞の流入は人間の健康に潜在的な危険をもたらします。一方、1998年にEnviroHorse創設者のAdda Quinnが発表した研究では、馬糞に日常的に接触している人が感染した事例は確認されていないと報告されています。
馬インフルエンザと脳炎
1900年代にサンフランシスコで馬が罹患した主な病気として、馬インフルエンザと西部馬脳炎があります。1963年に全米の競馬場で馬インフルエンザが流行し、サンフランシスコでも多数の馬が感染しました。このインフルエンザは西部諸州へと急速に拡大しました。また、カリフォルニア州保健局は1969年以降、蚊が媒介する西部馬脳炎の監視を続けています。
その他の馬疾患
現在でも馬はさまざまな病気にかかります。コリックや熱が一般的で、獣医師の診察が必要です。特に深刻なのは、1969年にカリフォルニアで初めて確認された馬ヘルペスウイルスです。2011年5月のSFGate報道によると、このウイルスは州内で7頭の馬を死亡させました。ヘルペスは神経や組織に損傷を与え、発熱、脱力、倦怠感を引き起こします。
