MRSA感染の病態と生理

MRSAとは

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、通常の黄色ブドウ球菌に比べて多くの抗生物質に耐性を示す細菌です。そのため、治療が難しく、特に免疫力が低下した患者に重篤な感染症を引き起こします。

定着(Colonization)

MRSAは多くの人の皮膚や鼻腔に常在菌として存在します。通常は症状を起こさずに他の常在菌と共存しますが、増殖すると他の菌を排除し、感染のリスクが高まります。

感染(Infection)

抗生物質に耐性を持つMRSAが、通常は無菌とされる血液や肺などの部位に侵入すると感染が成立します。増殖に伴い産生される毒素が細胞を傷つけ、全身症状を引き起こします。

組織・細胞への損傷

細菌が産生する毒素と、体内の免疫反応が放出する物質が細胞膜や組織を破壊します。これにより炎症が拡大し、臓器機能障害が生じることがあります。

発熱

感染に対する免疫応答の一環として、体温が上昇します。高熱が続くと脳へのダメージや他の合併症を引き起こす危険性があります。

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