MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の鑑別診断と対策

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、従来の抗菌薬であるメチシリンが効かない黄色ブドウ球菌による感染症で、皮膚だけでなく呼吸器や血流にも広がり、重篤化することがあります。早期に正しく鑑別し、適切な治療を行うことが重要です。

初期症状

MRSA感染は、外見が有毒なクモの噛み傷に似ていることがあり、特に茶色クモ(ブラウン・リクルーズ)に噛まれたと誤認されるケースがあります。壊死性の創傷が形成されることもあります。

皮疹

典型的な皮膚症状は、膿瘍(ボイル)やカルブンクル、毛嚢炎様の発疹です。時間が経つと膿が出たり、滲出液がみられ、熱感や炎症を伴います。

CDCの推奨

米国疾病予防管理センター(CDC)は、皮膚や軟部組織の感染症が疑われる場合、MRSAを鑑別診断に含めるよう医療従事者に呼びかけています。近年、コミュニティや医療施設でのMRSAの蔓延が顕著です。

合併症

治療が遅れると、発熱、全身倦怠感、呼吸器症状など全身症状を伴うことがあります。原因不明の発疹に加えてこれらの症状が出た場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。

治療法

MRSAは多くの抗生物質に耐性がありますが、バンコマイシンやリネゾリド、ダプトマイシンなどの薬剤が有効です。感染の重症度に応じて、入院し静脈内投与が必要になることもあります。

感染症 - 関連記事