A型肝炎とは

A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)によって肝臓が感染する疾患です。主な症状は黄疸(皮膚や眼白の黄色化)、腹痛、肝炎です。感染は主に汚染された食べ物や水、または感染者の糞便が付着した手から口への接触で起こります。米国では感染者数は減少していますが、開発途上国では依然として重要な公衆衛生課題です。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、年間約25,000件の新規感染が報告されています。

食品による感染

感染者が手指の衛生を怠ると、調理や提供する食品を汚染し、他者にウイルスを広げます。そのため、多くの州では症状が消失した後でも最大2週間は食品取扱いを禁止しています。汚染された水で灌漑された野菜や果物は感染源となり得ます。食材を十分に加熱すればウイルスは死滅しますので、調理時の加熱と飲食店での徹底した手洗いが重要です。

水による感染

上下水道が汚染されていると、大規模なアウトブレイクが発生します。水道管が破裂した際に「水は沸騰させて使用してください」という注意が出されるのはこのためです。家庭へ供給される水が処理されていない地域では、沸騰や塩素消毒などで水質を確保することが、HAVだけでなく他のウイルスや細菌、寄生虫の感染防止にもなります。

集団環境でのリスク

米国では、刑務所、精神科病棟、長期介護施設などの集団生活環境で感染リスクが高まります。感染者の糞便が表面に付着したり、手洗いが不十分な場合に直接接触することでウイルスが拡散します。こうした環境にいる人々には、A型肝炎ワクチンの接種が強く推奨されます。

ワクチンと予防策

HAV用ワクチンは1995年に米国で承認され、現在は広く利用されています。CDCは、A型肝炎が流行している国へ旅行する人、集団生活者、静脈薬物使用者、男性同性愛者(MSM)に接種を勧めています。予防の基本は、十分に加熱された食品を摂取し、飲料水は安全なものを選び、手洗いを徹底することです。