ポリオーマウイルス感染の症状とリスク
ポリオーマウイルスはDNAウイルスで、ヒト・動物の両方に感染します。鳥類にとっては深刻な健康リスクとなります。ヒトでは免疫系が通常は感染を抑制しますが、免疫力が低下すると症状が現れることがあります。
無症状感染
ポリオーマウイルス感染の大多数は症状を伴いません。幼少期に感染し、感染後すぐに潜伏状態に入ります。免疫系はウイルスを完全に排除できませんが、通常は症状を出さないように抑えます。
軽度の症状
症状が現れる場合でも、ほとんどは軽いものです。軽度の発熱(摂氏約38.9度未満)や、喘鳴、慢性咳嗽などの呼吸器症状が報告されています。
重篤な合併症の可能性
免疫抑制状態にある人では、ポリオーマウイルスが深刻な疾患を引き起こすことがあります。代表的なのは進行性多巣性白質脳症(PML)で、ウイルスが脳に感染し、視力低下、運動制御障害、認知機能の低下をもたらし、最終的に致死に至ります。
臓器移植後の留意点
臓器移植に伴う免疫抑制により、潜伏していたポリオーマウイルスが再活性化しやすくなります。腎移植後の腎炎や、骨髄移植後の膀胱出血などが報告されています。
がんリスクへの影響
ポリオーマウイルスは細胞の遺伝子に微細な変化を与え、乳癌や膀胱癌など特定のがんの発生リスクを高める可能性があります。ウイルス自体ががんの直接的な症状ではありませんが、様々ながん組織から検出されています。
