インフルエンザ予防接種の概要とポイント
インフルエンザワクチンは毎年接種されます。通常は注射で、3株の不活化ウイルス(死んだウイルス)を含みます。ウイルスは卵で増殖させたものが使用され、CDCの推奨に基づき毎年選定されます。注射に代わる鼻腔スプレー型ワクチンは、健康で妊娠していない2歳から49歳までの方が接種可能です。
対象者
インフルエンザワクチンは、予防したいすべての人が対象ですが、特に以下の人に強く推奨されます。6か月から19歳までの子ども、妊婦、50歳以上の方、特定の慢性疾患を持つ方、介護施設や長期ケア施設に入所している方。また、インフルエンザの合併症リスクが高い人と同居・接触する家族や介護者、医療従事者も接種が奨励されています。
有効性
ワクチンの有効性は、投与された株がその年に流行している株と一致しているかどうかに左右されます。一致すれば、65歳未満の人の約70%〜90%がインフルエンザを予防できるとCDCは報告しています。高齢者や慢性疾患を持つ人においては、入院予防効果は30%〜70%、介護施設では重症化や入院を50%〜60%、死亡を最大80%減少させるとされています。
副作用
副反応は通常、接種後1〜2日間続くことがあります。注射部位の腫れ、赤み、痛み、軽度の発熱、筋肉痛などが一般的です。重篤な副反応はまれですが、アレルギー反応やギラン・バレー症候群(GBS)などが報告されています。GBSは発熱、筋力低下、神経障害を伴い、CDCによれば年間約10万人に1人が発症するとされています。
接種を控えるべき人
以下の方はインフルエンザワクチン接種を控えるべきです。ワクチンや卵に対して重度のアレルギー反応を起こしたことがある方、過去にギラン・バレー症候群を発症した方は医師と相談してください。また、接種当日に発熱がある場合は、症状が改善するまで接種を延期することが推奨されます。
リスクと合併症
インフルエンザワクチン自体からインフルエンザに感染することはありませんが、極めて稀に重篤なアレルギー反応が起こることがあります。声がかすれる、喘鳴、呼吸困難、蕁麻疹、皮膚の蒼白、心拍数の増加、めまいなどの症状が数分から数時間以内に現れた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。死亡や重篤な障害のリスクは極めて低いとされています。
接種場所(フルクリニック)
インフルエンザワクチンは地域の保健所や診療所で接種できます。米国肺協会が提供する「Flu Clinic Locator」を利用すれば、郵便番号を入力するだけで近隣のクリニックの所在地、電話番号、受付日時などを検索できます。
