院内感染(病院取得感染)の定義と対策

院内感染は、医療処置に伴って二次的に発症する感染症で、病院取得感染とも呼ばれます。患者の約5%、年間約200万人が罹患しています。治療開始後48時間以内に発症した感染は院内感染とみなされます。

種類

  • 尿路感染症(UTI):入院中のカテーテル使用が主な原因です。
  • 肺炎:患者の活動低下により肺から分泌物が排出されにくくなり、飛沫や接触で広がります。
  • 手術部位感染症:手術創部が汚染されることで発生します。

リスク要因

  • 集中治療室(ICU)特に新生児・火傷・小児ICUに入院している患者。
  • 看護師1人当たりの患者数が多い、ベッドが空いている環境。
  • 免疫抑制状態や既に感染症を抱えている患者。
  • 入院期間が長く、基礎疾患が重いほどリスクが上昇します。

感染経路

  • 直接接触感染:患者同士の接触で感染。
  • 間接接触感染:汚染された表面や不適切に滅菌された機器を介して感染。
  • 飛沫感染:くしゃみや咳による飛沫で拡散。
  • 空気感染:空気中の微粒子で伝播。
  • 共通媒介感染:食物・水・医療機器を介して感染。
  • 媒介動物感染:昆虫や動物が媒介する場合。

予防・対策

  • 手指の徹底的な洗浄と手袋の使用。
  • 診療時のエプロン着用で感染拡大を抑制。
  • 環境清掃・消毒を定期的に実施し、共用面を衛生的に保つ。

症状

  • 治療中に発熱や主訴と合わない症状が現れた場合は院内感染の疑いがあります。
  • 受けた治療内容に応じて、感染部位や原因菌を推測できます。

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