ロタウイルス感染症の治療と対策
ロタウイルスは乳幼児に重篤な下痢を引き起こすウイルスで、世界保健機関(WHO)によると、毎年最大600万人が死亡すると推定されています。子どもだけでなく、高齢者や免疫力が低下した人にも致命的になることがあります。
症状
- 発熱と嘔吐が最初に現れます。
- 数日後に血液混じりでない下痢が続き、脱水症状が最も危険な段階です。
治療
- 脱水は経口補水液(ORS)で対処します。重症例は点滴による静脈内補液が必要です。
- ロタウイルスは抗生物質に反応しないため、抗生物質は使用しません。感染は約8日で自然に治癒します。
経口補水液(ORS)
- 市販のORSは水分だけでなく、下痢で失われたミネラルや電解質を補給します。
- 自宅での対処としては、クラッカーやトーストなどの淡白な食事と、透明なスープや炭酸水を併用します。
- 糖分の多い食品、乳製品、辛いもの、ニコチン、アルコールは避けてください。
感染経路
- ロタウイルスは糞便中に多く含まれ、口から摂取されることで感染します。
- 10個程度のウイルス粒子でも感染が成立するほど感染力が強いです。
- トイレ使用後やオムツ交換後、糞便に触れた手をしっかり洗うことでリスクは低減できますが、完全に防げるわけではありません。
ワクチン
- 米国食品医薬品局(FDA)はロタウイルスワクチンを2種類承認しています。
- RotaTeqは生後2、4、6か月の3回接種、Rotarixは2回接種で、2歳までに完了します。
- 接種については小児科医や医療機関に相談してください。
適切な水分補給とワクチン接種により、ロタウイルス感染症の重症化を防ぐことができます。
