マラリア診断の手順とポイント
マラリア診断の概要
マラリアは、原虫プラスモジウム属に属するスピロゾアの感染症です。主にハマダラカ属のメス蚊に刺されることで感染し、感染が広がる地域では子どもの死亡原因の約10%を占めます。プラスモジウムとハマダラカの薬剤・殺虫剤耐性が高まっているため、依然として世界的な健康課題です。以下に、臨床現場で用いられるマラリアの診断手順を示します。
診断手順
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病歴の聴取
マラリアは感染後短期間で症状が出るため、たとえ数日間の滞在でも重要です。輸血、臓器移植の既往歴や、母親がマラリアに罹患していたかどうかも確認します。
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症状の出現時期と特徴の把握
プラスモジウムの種により、発症は8〜18日後に起こります。高熱が持続し、子どもでは嘔吐や暗緑色の下痢が見られることがあります。
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血液塗抹標本でのプラスモジウム検出
血液塗抹(薄層塗抹)でプラスモジウムを確認し、診断を確定します。ただし、特に感染が常在化している地域の小児は、陰性になることが約50%あります。
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濃厚塗抹(厚層塗抹)の検査
薄層塗抹が陰性の場合は、濃厚塗抹を行います。100〜200観野を確認し、陰性と判断します。判定が不明瞭なときは、4時間後に再採取します。
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分子診断法の実施
DNA・RNAプローブやPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)による検出は感度・特異度が高いですが、費用がかかり、施設が限られます。
上記の手順を組み合わせることで、早期に正確なマラリア診断が可能となります。適切な診断は迅速な治療へとつながり、患者の予後改善に寄与します。
