マラリアとは何か?
マラリアは、ハマダラカ属(Anopheles)蚊が媒介する致命的な寄生虫感染症です。米国では毎年約1,300例が診断され、主に感染リスクの高い地域から帰国した旅行者で発見されます。サハラ以南のアフリカでは子どもたちの死亡原因の主要な一つです。
分布
熱帯・亜熱帯の気候でハマダラカ蚊が多く生息する地域に多く見られます。特にサハラ以南のアフリカで頻発し、アジア、南米・中米、そして中東の一部でも発生します。メキシコの一部でもまれにアウトブレイクが報告されています。
症状・影響
高熱、悪寒、激しい発汗、全身倦怠感が繰り返し起こります。下痢、吐き気、嘔吐、頭痛を伴うこともあります。治療せずに放置すると、赤血球破壊による貧血、肝腎不全、脳腫脹・脳障害、肺水腫などを引き起こし、最悪の場合は致死します。
診断
旅行歴や症状から疑われた場合、6時間間隔で2〜3回の血液サンプルを採取し、顕微鏡検査でマラリア原虫の有無を確認します。
予防と治療
マラリア治療には、感染した寄生虫の種類と重症度に応じた抗マラリア薬や特定の抗生物質が使用されます。投薬形態は錠剤や静脈注射などがあります。予防には、蚊に刺されないようにする対策(蚊帳、虫除け剤、長袖長ズボンの着用)と、旅行前の予防薬服用が重要です。
経過・回復期間
感染後症状は徐々に現れ、発症までに数日から数週間かかります。治療により原虫は速やかに除去されますが、血液細胞の回復には数週間を要し、その間は倦怠感や体力低下が続くことがあります。
