細菌がファージに対抗できる3つの方法

1. 制限修飾(RM)システム

細菌は制限修飾システムという、細胞の防御ハサミのような機構を持っています。侵入したバクテリオファージのDNAに特有の配列(制限部位)を認識し、切断します。一方、細菌自身のDNAはメチル化などの修飾で保護され、自己破壊を防ぎます。

2. CRISPR‑Casシステム

多くの細菌や古細菌に見られる高度な免疫システムです。過去に遭遇したファージの遺伝情報を記憶し、短いRNA(crRNA)を作成します。このRNAがCasタンパク質を誘導し、同じ配列を持つ将来のファージDNAを正確に認識・破壊します。

3. アボート感染(Abi)システム

一部の細菌は感染初期に迅速に自殺プログラムを起動するAbiシステムを備えています。ファージがDNAを注入すると、細胞は自己破壊し、ウイルスの増殖を阻止します。これにより、子ウイルスの産生が防がれ、感染サイクルが途中で途切れます。

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