B型肝炎とは何か? 病態・予防・対策の全体像
「肝炎」はアルコールや毒素による肝臓の炎症と、ウイルス感染による肝臓の炎症の両方を指します。B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)によって起こり、ウイルス性肝炎の約半数を占めます。
重要性
多くの人は症状が出ないまま感染しているため、知らずに感染し続けることがあります。長期間無症状でいると、他人へ感染させるリスクが高まります。また、慢性B型肝炎は肝硬変や肝がんにつながり、感染者の15〜25%が何らかの肝疾患を発症します。
タイプ
急性B型肝炎は感染後6か月以内に発症し、倦怠感、頭痛、関節・筋肉痛、吐き気、嘔吐、右上腹部の痛み、暗い尿、灰色の便、黄疸(皮膚・眼の黄変)などの症状が現れます。多くは免疫で自然に回復します。
慢性B型肝炎は体内に長期にわたって残り、肝臓の線維化や機能障害、肝がんを引き起こす可能性があります。根本的な治療法はなく、感染拡大防止のために適切な管理が必要です。
予防・対策
B型肝炎は血液や精液、唾液など体液を介して感染します。約65%は性行為による感染です。性行為を控える、感染していないパートナーとだけ性行為を行う、またはコンドームを使用することでリスクを減らせます。注射器や薬物注入器具の共有は絶対に避けてください。予防接種は最も効果的な防御策ですので、医師に相談してワクチン接種を受けましょう。
考慮すべき点
感染が疑われる場合、HBIG(B型肝炎免疫グロブリン)という抗体製剤が感染後2週間以内に投与すれば約3か月間の保護が得られます。HBIGは標準的なB型肝炎ワクチンと併用して、生涯にわたる免疫を確立します。
注意事項
慢性B型肝炎患者は新しい薬(市販薬を含む)を使用する前に必ず医師に相談してください。肝臓に負担をかける薬やサプリメントは肝障害リスクを高めます。特にカバカバなどのハーブは注意が必要です。
