連鎖球菌感染症を予防する方法
はじめに
連鎖球菌(Streptococcus属、主にStreptococcus pyogenes)は小児科を中心に臨床で頻繁に見られる病原体です。腎炎やリウマチ熱など重篤な合併症を引き起こすほか、毒性ショック症候群の原因にもなります。以下に、連鎖球菌感染を予防するための具体的な対策を示します。
予防策
家庭内での感染拡大を防ぐため、手洗いやうがいなどの徹底した衛生管理を行いましょう。特に抗生物質耐性が増加しているため、予防が重要です。
リウマチ熱やリウマチ性心疾患の既往がある人は、長期予防的抗生物質投与を検討します。一般的にはベンザシンペニシリンG(1.2×10⁶ IU)を3〜4週間ごとに筋注、またはペニシリンV(250 mg)を1日2回、もしくはスルファジアジン(0.5〜1 g)を1日1回投与します。
患者の家族にリウマチ熱や腎炎の既往がある場合、感染が疑われる際は培養検査を行うことが推奨されています。ただし、その有用性は完全には確立されていません。
腎炎を発症した患者の同居者には、培養結果を待たずに経験的に抗生物質治療を開始することが推奨されます。感染は重篤化しやすいため、早期治療が重要です。
連鎖球菌ワクチンの研究開発に注目し、最新情報を把握しておきましょう。複数血清型に対する効果的なワクチンの実現は課題が多く、ワクチン誘導抗体がリウマチ熱を誘発するリスクも指摘されています。
