大腸菌培養が不快な匂いを放つ理由

大腸菌培養の特徴的な匂いの原因

大腸菌(Escherichia coli)は培養中に複数の揮発性化合物を生成し、独特の不快な臭いを放ちます。主な臭い成分は以下の通りです。

インドール

インドールはヘテロ環式芳香族化合物で、糞臭に似た強い臭いを持ちます。タンパク質中のアミノ酸トリプトファンが分解される過程で生成され、大腸菌の代謝副産物として大量に放出されます。

スカトール

スカトールもヘテロ環式芳香族化合物で、インドールと同様に糞臭を発します。トリプトファンの分解産物であり、培地にトリプトファンが多く含まれると濃度が上昇します。

硫化水素

無色のガスである硫化水素は、腐った卵のような臭いが特徴です。培地中の硫酸塩イオンが還元されることで生成され、代謝の副産物として大腸菌が放出します。

その他の揮発性有機化合物(VOCs)

インドール、スカトール、硫化水素に加えて、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの有機酸も生成されます。これらは酸味や刺激臭を付加し、全体的な悪臭を強めます。

匂いのプロファイルは菌株、培養条件、他の微生物の有無によって変わりますが、上記の化合物が大腸菌培養の臭いの主な要因とされています。

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